2017.01.20

厚労省「過重労働解消キャンペーン」の結果

厚労省「過重労働解消キャンペーン」の結果

「長時間・過重労働」に関する相談が340件（47.7％）で最多

厚生労働省が、11月の「過重労働解消キャンペーン」の一環として11月６日（日）に実施した「過重労働解消相談ダイヤル※」の相談結果をまとめたものを公表しています。

無料電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」には、合計で712件の相談が寄せられました。相談内容としては、下記の概要のとおり、「長時間労働・過重労働」に関するものが340件（47.7％）と一番多く、次いで「賃金不払残業」が305件（42.8％）でした。

これらの相談のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で「労働基準監督署に情報提供を実施」、監督指導を実施するなど、必要な対応を実施しているとのことです。

【相談結果の概要】

相談件数 合計712件
■主な相談内容
（件数は相談内容ごとに計上。括弧内は相談件数712件に対する割合。
なお、１件の相談に対して複数の相談内容が含まれることもあるため、
総合計が100％になりません。）
①長時間労働・過重労働 340件（47.7％）
②賃金不払残業 305件（42.8％）
③休日・休暇 53件 （7.4％）

■相談者の属性 （括弧内は相談件数712件に対する割合）
①労働者 432件（60.7％）
②労働者の家族 199件（27.9％）
③その他 81件（11.4％）

■主な事業場の業種 （括弧内は相談件数712件に対する割合）
①製造業 103件（14.5％）
②保健衛生業 101件（14.2％）
③商業 89件 （12.5％）

本人はともかく、ご家族からの相談が3割近くとなっています。これは長時間残業という問題が広く一般にも周知された結果ではないでしょうか。
今後は本人は納得、または問題にしていなくても配偶者や親など周囲からの助言・相談などにより労務トラブルにつながるケースが増えてくるのではないでしょうか。

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